2012/06/10

[読了] 目指すべき働き方と投資家的思想

社会人になって2年目。
今後どのような働き方をしていくのか?とふと思った時に手に取った本と、twitterでもおなじみ「僕武器」「武器決」の本のまとめ・面白かった点をご紹介します。



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給料とは"必要経費方式"=明日も同じように働くために必要なお金で決まっている。

労働市場では自分自身の労働力が商品である。
商品の値段は「価値(×:使用価値)」によって決まる。
しかし、労働市場における人材評価もコモディティー化が進んでいる。

ラットレースから抜け出すにはどうすれば良いのか?

私たちは今後どのような働き方を目指せば良いのか?

自己内利益の最大化を実現出来る働き方をする。
(自己内利益 = 年収・昇進から得る満足感 - 必要経費(肉体的/時間的労力や精神的苦痛))
満足感を増やすか、コストを減らせば自己内利益は増える。楽しい仕事≒興味の持てる仕事をすれば、精神的苦痛の必要経費は減少する。

また、目先のキャッシュを追い求めず、労働力の価値を引き上げることで稼ぐ働き方が必要。

労働力の価値を積み上げるには、自分の労働力を消費せずに投資するという考え方が必要。
労働力を消費せずに資産として積み上げることで、時間と体力と精神力を使って働くしんどい働き方から脱却することが出来る。


そして、どこの会社でどんな仕事をする場合でも、自分の仕事は最終的に会社の利益にどのようにいくら貢献しているのかということを知っておく必要がある。(「会社は2年で辞めていい」

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著書の内容は様々な所で紹介されていると思いますので、面白いと思った主張をいくつかご紹介します。

-就職難から専業主婦に人気が集まっているが、女子力高い女にお嫁さん市場で勝てないため高学歴女子にとってはハイリスクな選択。キャリアを目指すべき
- 35年住宅ローンは自分が健康であり給料が上がり続けるというシナリオを前提にしていて、万が一のシナリオを想定していない。これは計算管理可能リスク内の投資ができていないという点でハイリスク
- 会社のデュレーションが短期化している中で、一社に人生を委託するサラリーマンは自分でリスク管理ができないという点で同じくハイリスク

リスクアジャステッドリターンを重視しており、まさに投資家的発想だなと思いました。

-勉強ブームの陰には、不安解消(≒煽り)マーケティングがある。実際は英語/IT/会計等を勉強しても、あまりに勉強する人が多いので収入の増加には因果関係がない
-会社が個人を相手に商売するときは、大人数かつ情報弱者のターゲット層が効率が良い。つまり、自分の頭で物事を考えない人はDQNビジネスのかもにされる

このようなビジネスのかもにされないためにも、「武器としての決断思考」は役に立つと思います(し、実際著者も伏線を張ったのではないかと思います)。

“「投資」とは、自分の労働力や時間、人間関係を投資すること”


【読了】